CDO代行

「ITに強い人を採りたいのに来ない」中小企業の社長が陥る3つの誤解と、その先の選択肢

📖 約8分 2026-06-09

「ITに強い人を採りたいのに来ない」中小企業の社長が陥る3つの誤解と、その先の選択肢


図: 採用ターゲット設計と『顔の可視化』の効果(before / after)
図: 採用ターゲット設計と『顔の可視化』の効果(before / after)

「IT担当を採ろうとしているけど、いい人が来ない」

最近、こんな相談をよく受けます。

「人手不足って言うけど、特にITに詳しい人が来ないんです」
「求人を出してみたけど、応募ゼロ」
「やっと来た人も、半年で辞めてしまった」

経済産業省の「DXレポート」によると、日本のIT人材不足は2025年時点で約45万人。とくに地方の中小企業では、「DXを推進する担当者がいない」と答える企業が**78%**にのぼります(中小企業白書 2024)。

このコラムは、そんな社長さんに向けて書きました。

「ITに強い人を1人雇えばいい」「コンサル会社に頼めばいい」—— こうした"よくある解決策"が、実は中小企業ではほぼ機能しないこと。そして、別の選択肢があること。

3つの誤解と、その先の答えをご紹介します。

📷 挿絵01: 中小企業のIT人材不足の現実 — IT人材45万人不足・78%が"DX担当いない"の数字インフォグラフィック


このコラムでわかること

  1. なぜ「ITに強い人」が中小企業に来ないのか
  2. DXコンサルに頼んでも、なぜ何も変わらないのか
  3. 「うちはまだDXは早い」という思い込みの問題点
  4. 中小企業に向いた第3の選択肢(その名前は中盤で)
  5. それが向いている会社・向いていない会社の見分け方
  6. 山口県でできる相談先

誤解① 「ITに強い人を1人雇えば、解決する」

📷 ケース①ビジュアル: 工場の応接室・誰もいない椅子・冷めたコーヒー

【ケース1:山口県の製造業A社(仮想・従業員32名)】

社長は3年前から「うちにもIT担当が必要だ」と考えていました。地元の求人サイトに「IT人材募集」と出してみたものの、応募はゼロ。

少し条件を緩めて、ようやく来てくれたのが20代の若手。「IT系の学校を出ていて、PCには詳しいです」とのこと。給与は手取り22万円で契約。

しかし、入社後3ヶ月——

半年で辞めました。今は同じ問題が、振り出しに戻っています。

📷 挿絵02: A社のケース図解 — 求人→入社→離職→振り出しに戻るループ

この問題の本質

中小企業のIT担当には、実は5つのスキルが同時に必要です。

必要なスキル 内容
① 経営目線 会社全体の利益構造を理解する
② 業務理解 現場で何が起きているか把握する
③ 技術選定眼 ITツールの良し悪しを見極める
④ 現場説得力 ベテラン社員に変化を促す人間力
⑤ 実装推進力 計画を立てて実行する力

これを20代の若手社員に求めるのは無理があります。 そして、これらをすべて持っている40代以上の人材は——年収1,000万円以上で東京の大企業が押さえているのが現実です。

つまり、中小企業が「正社員1人」でこの人材を雇うのは、構造的に難しいのです。


誤解② 「DXコンサル会社に外注すれば、専門家がやってくれる」

📷 ケース②ビジュアル: 暗い本棚で眠る分厚いコンサルレポート

【ケース2:山口県の卸売業B社(仮想・従業員18名)】

社長は「東京のDXコンサル会社」に依頼することにしました。初回相談で「DX診断レポートを200万円で作ります」と言われ、契約。

3ヶ月後、立派なレポートが届きました。

ところが——

「で、何から始めればいいんですか?」と聞いたら、「実装支援は別契約です。500万円かかります」とのこと。さらに頼んでも、東京から月1回来るだけ。現場の声は聞かない。報告書ばかりが増えていく。

結局、半年で契約解除。本棚に200万円のレポートが眠っています。

📷 挿絵03: B社のケース図解 — コンサル契約→レポート納品→実装は別料金→本棚で眠るレポート

この問題の本質

DXコンサル会社の多くは、プロジェクト型ビジネスです。

これは大企業向けには機能します。なぜなら、大企業には「レポートを実行できる社内人材」がいるからです。

しかし、中小企業にはそもそも実行できる人がいないことが多い。そこへ「立派なレポート」を渡しても、絵に描いた餅で終わります。


誤解③ 「うちはまだIT化の段階だから、DXは10年早い」

📷 ケース③ビジュアル: タブレットで仕事する建設業のマネージャー・デジタル化された現場

【ケース3:山口県の建設業C社(仮想・従業員26名)】

社長の口癖は「うちはまだExcelと紙の世界。DXなんて10年早い」でした。

ところが、ある日 別の選択肢を試してみた結果——

3ヶ月後の変化: - 工事台帳をGoogle Workspaceに統一 → 全現場でリアルタイム共有 - 領収書はスマホで撮影 → 会計ソフトに自動取込 - 現場の進捗が事務所からタブレットで見える - 月次決算が「翌月15日」から「翌月3日」に短縮

社長のコメント: 「DXって難しいと思っていたけど、要は『今やっていることをデジタルに置き換える』というだけだった」

📷 挿絵04: C社のBefore/After図解 — 紙とExcelの世界 → 3ヶ月後にデジタル化完了

この問題の本質

「IT化」と「DX」を分けて考える人が多いのですが、中小企業にとっては同じことです。

中小企業のDX = 今やっている業務を、デジタルで効率化すること

それ以上でも、それ以下でもありません。 「うちはまだIT化の段階」と思っている社長ほど、今すぐ動き始めるべきなのです。


では、中小企業の社長は何をすればいいのか

ケース3のC社が選んだ「別の選択肢」とは何だったのか。

それが、**外部CDO(最高デジタル責任者)**という仕組みです。

CDOとは

CDO = Chief Digital Officer の略。直訳すると「最高デジタル責任者」。
会社全体のデジタル化を、経営の視点で設計・推進する役職です。

大企業では、CDOは年収数千万円の正社員ポストです。トヨタもユニクロも電通も、社内にCDOがいます。

しかし、中小企業がCDOを正社員で雇うのは無理。そこで生まれたのが、**「外部CDO(月額顧問)」**という形態です。

外部CDOがやる3つのこと

📊 ※ 図解は本記事用に作成中です

ポイントは「伴走型」であること。レポートを納品して終わり、ではありません。 月に2〜4回、現場に通って、一緒に進める——これが外部CDOの仕事です。

コスト感

形態 月額コスト 中小企業へのフィット
正社員CDO 80万円〜(年収1,000万円〜) ❌ 採用困難
DXコンサル(プロジェクト型) 200万円/3ヶ月 △ 報告書納品で終わる
外部CDO(月額顧問) 20〜50万円 ◯ 経営参謀として常駐

月額20〜50万円という金額は、決して安くはありません。 でも、ITに強い社員を1人雇うよりは1/5以下で、しかも複数社で経験を積んだプロが伴走してくれます。


外部CDOが「向いている会社・向いていない会社」

正直に言います。 外部CDOは、すべての中小企業に向いているわけではありません

向いている会社 向いていない会社
社員10〜50名規模 5名以下(社長自身がやればいい)
経営者がDXに本気 「とりあえずDXを言いたい」
現場に変化に前向きな若手がいる 全員が「今のままでいい」派
年間500万円のIT投資ができる IT投資ゼロが許容範囲
3年計画で改善する意志がある 「半年で結果を見せろ」と求める

セルフチェック

以下のうち4つ以上あてはまれば、外部CDOを検討するタイミングです。


まとめ:3つの誤解と、解決のヒント

誤解 よくある選択 解決のヒント
① ITに強い人を1人雇えば解決 求人広告・人材紹介 正社員より月額顧問が現実的
② DXコンサルに外注すればいい 200万円の診断レポート レポートではなく、伴走を
③ うちはまだDXは早い 何もしない IT化=DXの第一歩

中小企業のDXは、大企業のマネをする必要はありません。 小さな改善を、継続的に積み重ねる仕組みを作ること。

それが、地方の中小企業が「強くなる」唯一の道です。


📷 対話シーン: 経営者と外部CDOの建設的な打ち合わせ

山口県・周南市で外部CDOを検討するなら

合同会社RYDEEN(RINGS事業部)では、山口県を拠点に月額顧問型の外部CDOサービスを提供しています。

「ITに強い人を雇うかどうかで悩んでいる」「DXコンサルに頼んだが結果が出なかった」── そんな段階こそ、一度お話を聞かせてください。

まず、話だけでもしてみませんか? 初回相談は無料です。お問い合わせは下記から。


「うちの場合はどうだろう?」

初回相談は無料です。中小企業の現場で答えを出すRINGSへ、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ →